猫屋敷になりかけた場所に起きていた出来事、忘れがたい白黒猫。

 かつて勤務していた事務所が入っていたビルが、野良猫達のたまり場化していたことがありました。
管理人さんが野良猫に餌をやり、可愛がり始めたのがきっかけだったようです。
残業の多い事業所が集まるその界隈では、ストレス解消に丁度良く周囲から可愛がられていました。
 女の子達の膝の上の猫を見て、自分もそうやって猫にさわりたい気持ちに何度もかられましたが、必死に堪えたまに頭をなでるくらいにとどめていました。
猫たちの数は瞬く間に十数匹となり、掃除は行き届いていましたが、面白いけれど少し尋常ではない様子も呈しており、あまり深入りできない状況でもあったのです。
猫たちの中の一匹で、まだ子猫の面影を残した少し変わった白黒猫がいました。
 白黒猫は乱暴に扱われるのがなぜか好きで、退社する際、管理人さんに抱き上げられたままぞんざいに扱われるままの姿を前に、いつものように世間話をして立ち去ったところ、翌日からその猫の私に対する態度が変わりました。
どうやら管理人さんと親しい人と認識したようで、餌もあげないし抱っこもしない私に、ニャ~と声をかけて挨拶してくるようになりました。
この子は頭良いんだよねえ、と管理人さんもほめています。
まだ子猫のためか、女の子から鈴付きの首輪をつけられていました。
ところが連休が終わってしばらくたったある時、猫達がいなくなっていることに気が付きました。
いても触れず可愛くないボスネコ2匹くらいです。
上司に尋ねると、管理人さんに聞かない方がいいぞ、とだけ言われました。
やはり、通報されたかなと少し寂しく思っていましたが、だいぶたったある時、近所の塀をすばしこく走り抜ける鈴の首輪をした白黒猫を見かけました。
 走り去った猫は例の白黒猫のようでした。
毛並みも艶も良く、一回り大きくなりすばしっこく目がキラキラしており、どこかで飼われている様子でほっとしました。
一瞬私の前で立ち止まってチラッと見たような気がしましたが、ほとんど私の事は忘れてしまっているようでした。
でも殺傷処分とならずにいてくれ良かった!
 放置状態の野良猫屋敷のニュースは私も嫌いなのですが、外側からの眼鏡では理解しにくいこともあるかもしれません。
近頃では、
愛猫家も増えて
歯磨きが苦手な猫用の歯磨きグッズもあるんですね。
ラブリービーとこのこのふりかけというもの。
家族だと思うと、
長生きしてほしいし、
なついてくれると
可愛くて仕方がないですよね。